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兄:イケメンスポーティーと弟:小太りナード ~カナダ高校留学~

兄弟ってこんなに違うもんだっけ?

夜になって、兄のシェンと夫のロンが帰ってきた。
軽い挨拶をして夕飯を共にした。

「それで、君の住んでいた町はどんなところなんだい。」
「日本の中じゃ決して大きい街ではなくて、どちらかといえば田舎の部類。だけどここや、カナダのほかの町に比べたら都市と言えるレベルだよ。」

拙い英語で説明するのによく聞いてくれて彼に対して話やすかった。シェンは写真で見ていたようなスポーツマンといったイケメンの好青年だ。比べてシオンは、

「そりゃカナダの総人口は日本の”ヨコハマ”と同じくらいであるし、あの狭い土地の中にカナダの総人口の何倍もの人が入っているんだからそうなるのだろうな。僕からしたら日本に畑や人が住んでいないところがあるということの方が驚きだよ。そういえば、こないだニュースでもやっていたけど、中国の人口増加を防ぐのに施した一人っ子政策のために男の子が欲しいからって女の子が生まれても殺してしまうから男女のバランスがおかしくなっているっていうのは知っている?これとは別にロシアでは女の人の割合の方が高いらしいよ。だからロシアの男は女の子を選び放題なのさ、それでこれなんでかっていうと・・・・」

第一印象とは違い、意外にもおしゃべりだ。いろいろな知識を持っているようでそれを人に話したがる。特徴的なのは彼の笑い方だ。イヒヒっと素で笑う。にたにたしながらイヒヒと子供みたいに話すのだから童顔さからさらに幼く見える。

リスニング力がなく、彼らの会話(ほぼほぼシオンの独壇場)についていけない自分には今、話が理解できない。
英語の勉強のために留学したわけではないと思っても英語くらいやはりしゃべれるようになりたいものである。

・・・ふと頬に違和感を感じてみるとシオンがニタニタしながら人差し指で僕の頬をつついている。

なんで?なんでまた今僕はこいつに突かれているんだろうか。

うつうつしい。どういう話の流れで僕をつついてきたのかわからないが、人を人差し指でさすなんて、なんて失礼なのだろうか。

これからこいつと”兄弟”として暮らすのか、やっていける自信がない。

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